2014年11月23日日曜日

「冷蔵庫」

それはワンドアの80リットルの可愛い奴でした。
私が宇都宮市で一人生活を始めるにあたり、亡き母がブラザーの積み立てで購入したブラザーの冷蔵庫です。
以来27年間、妻をもち、2人の子供を育て上げるまで、台所で必死に働いてくれました。
一度の故障もなく、不平不満を言うこともなく、隣に立派な270リットルの仲間が並んでも、自分の仕事をやり通したのです。
でも15年前、壊れたわけでもないのに450リットルの新参者と入れ替わりに彼の首を切ったのです。
今頃、そんな彼がいとおしく、こんなブログを書いているのです。
450リットルの彼は11年しか働かないで真夏のめちゃくちゃ暑い日に機嫌を損ねて、ストライキを敢行したのです。
私と妻のオロオロを横目にガンとして働かなくなりました。
そこで急遽大きな出費で650リットルの巨艦が登場です。
どんどん優れた技術が生まれてきているのに、44年前に生まれたあいつは無口で文句ひとつ言わずに黙々と働いてくれました。
ああ、もう一度逢いたいなあ〜。
本当かよ。

「俺の空 今日の空 上を向いて歩こう!」