2012年11月29日木曜日

記憶~その20~

「母親の教え」第3弾!!
19歳で母親を亡くした私には、忘れられない「母親の教え」があります。
小学1年生の時だったと思います。今日は、午後から雨模様との事で新品の傘を持たせてくれました。昇降口に置いて授業を受け、いざ下校時間になると、案の定雨が降っていました。さあ、新品の傘をさして帰ろうと傘を探しますが、ありません。一所懸命探すのですが見つかりません。泣きながらビショ濡れになって帰りますと、母親が「どうしたの?」「傘無くなっちゃったぁ」と大泣き。多分、急な雨に用意していなかった誰かがさして帰ったのでしょう。母親は「お前が盗ったのではなく、盗られたのだからいいよ。人の物を盗るような人間になってはだめだよ。」と教えられました。


            『俺の空 今日の空 上を向いて 歩こう!』

2012年11月26日月曜日

3分の1ルール

  皆さん、ご存知でしたか?加工食品や飲料品には賞味期限までのうち3分の1を経過した商品は小売店では受け取らない、3分の2を経過した商品は返品することが出来る商慣習のことです。でも、これで廃棄される商品がどんなに多いことか。そしてその無駄になる費用が価格に転嫁されている事を…。すると、納得する事のひとつ、人気の○○の商品には賞味期限が短いものが多々ある事を…。ほとんど廃棄寸前の商品を販売しているのかなぁ…だから、安いのかなぁ…。なんて、とんでもない事を想像してしまう記事を目にしました。しかし、今、このルールの見直しをし始めたそうです。スーパーで賞味期限切れ間近の商品が安く売り出される日もそう遠くないのかも…?!



                         『俺の空 今日の空 上を向いて 歩こう!!』

2012年11月22日木曜日

思春期の危機

  私、少年補導員をしております。どちらかというと中年補導され員みたいな男なのですが…。
そこで先日、少年警察ボランティア地域カンファレンスという催しに出席してきました。
家坂清子医師の「思春期の危機」と題した講演を聞かせていただきました。
高校生、中学生の人口が減少している中で、10年前より子供たちの性に関する事件が増加しているそうです。そして、その子供たちの6割は家庭に問題があるという事です。
特に親子のコミュニケーション不足だそうです。
家庭でも社会でももっともっと関心を持って子供たちを見守らなければいけないと思うのですが、補導員の私、一人では不良少年、少女に声を掛けられません。
大人もコミュニケーションをとるのに怖さを感じている今日この頃のこの国の現状です。


            『俺の空 今日の空 上を向いて 歩こう!!』

2012年11月16日金曜日

記憶~その19~

  「父親の教え」もひとつ。これも小学生の頃でした。
親戚のおばちゃんの家へ父親に連れていかれ、居合わせた来客と酒を飲みながら仕事の話、建築関係の仕事をしていた父親に相手が、「鉄骨造りも鉄筋造りも同じだ」と言っております。
当時、神童と呼ばれた小学生の私にも違いが解るのですが、このオジさん「同じ」の一点張りです。酒の席での事、大酒飲みの父親がムキになったらケンカになってしまうのではないかと心配しましたが、父親は逆らわず穏やかに話しは済みました。
帰りの道すがら
「父ちゃん、何でチャンと教えてあげないの?」
「この程度の事が解らない者に話しても仕方がない」
というような事を言ってました。話しは双方が理解し合えるレベルでするものだという事を教えられました。
さて、日本と中国、韓国は話せば解るレベルであろうか?


                    『俺の空 今日の空 上を向いて 歩こう!』

2012年11月12日月曜日

記憶~その18~

  「母親の教え」シリーズ第2弾。
母親が病に伏して、いよいよ末期の状態になり、誰よりも早く母親と別れなくてはならない私は、実家で母親の側に居る事が多くなりました。
すると、ポツンと「好美、女の子を泣かせるような事をしちゃダメだよ」
それまで、自称イケメンの私は数々の女の子を泣かせていましたが、その一言以来、女性は泣かせずに笑わせるように努めてまいりました。
その甲斐あって素晴らしい妻と巡りあい、幸せな家庭を築いております。
「俺には、お前が最初で最後のオ・ン・ナー」といつも口ずさむ私なのであります。


                  『俺の空 今日の空 上を向いて 歩こう!!』

2012年11月9日金曜日

記憶~その17~

  小学校6年の時だったと思います。
顔に吹き出物が出来て、母親に病院へ連れて行ってもらった帰りのバスの中。
たくさんの高校生が乗り込んで来ました。すると、バスがやや運行時間に遅れている様子で、車中の高校生たちが汽車の時間に間に合わないという騒ぎになりました。
各停留所で仕事帰りの人が降りていきます。
「ここで降りちゃおう」
急に私の手を握って自宅近くではない停留所で他の人と一緒に降りました。
「母ちゃん、まだ荒宿のバス停じゃないよ」
「いいんだよ。何度もバスが停車していたら、高校生が汽車に乗り遅れちゃうから、今夜はここから歩いていこう。」
暗い夜道を母親と二人、何故かすがすがしい気分で歩いた思い出が脳裏をよぎりました。


                   
           『俺の空 今日の空 上を向いて 歩こう!!』

2012年11月2日金曜日

車椅子マークの車

  この車は車椅子を積んで走るだけの車なのか?
最近、街中で出会うこのシールを貼ったボックスカーが急増しています。ところが、やたらとこの車の類、運転が乱暴なのです。スピードを出す、割り込む、何か勘違いされていませんか?と言うより、何でもそうであるように、最近介護施設が急増して、この類の車も増えているのでしょうか。そうなると、働く人、ドライバーの質が低下していくのが手に取るように解ります。我々の業界もお店が増えてくると、新しい店ほど低価格、低レベルの技術、そして質の低いスタッフが増えてきます。車椅子のマークの付いた車にお年寄りが乗っていたら、間違いなく寿命は45年縮んでいってしまうことでしょう。

   
                  『俺の空 今日の空 上を向いて 歩こう!!』

2012年11月1日木曜日

記憶 ~その16~

  ペットで我が家に初めて飼われたのが、シャム猫のジョリーという雄猫でした。栃木の妻の実家で生まれた子猫を群馬へ連れてきたのです。我が家はペットを外に出さない飼い方をしています。何故なら事故や病気に遭遇しないようにとの配慮からです。しかし、彼は2度程、放浪の旅に出かけた事があります。
雌猫を求めてか、我が家に飽きたのかは定かではありませんが、ご近所の人に助けられ、1ヶ月振りでのご帰還となるのです。
そんな彼が、栃木の実家へ里帰りするのに妻の車に乗って子持村から吾妻橋を渡って渋川金井の群馬銀行金井支店に立ち寄っている最中に、逃げ出しました。捜しても見つからず、妻はあきらめて泣き泣き栃木へ行ったのです。私が仕事から帰った夜中12時頃、2階の布団の中に入ると、外のベランダでニャーニャー猫の鳴き声…ジョリーでした。ガラス戸を開けて、中に入れると足は血だらけ、橋を渡ってアスファルトの道を帰ってきたのです。わずか3km程ですが、彼にとっては大変な道のり。泣きながら彼を抱いて布団の中に…。彼は生涯、私に抱かれて寝たのはその一度きりでした。

                
       
            『俺の空 今日の空 上を向いて 歩こう!』