2012年11月1日木曜日

記憶 ~その16~

  ペットで我が家に初めて飼われたのが、シャム猫のジョリーという雄猫でした。栃木の妻の実家で生まれた子猫を群馬へ連れてきたのです。我が家はペットを外に出さない飼い方をしています。何故なら事故や病気に遭遇しないようにとの配慮からです。しかし、彼は2度程、放浪の旅に出かけた事があります。
雌猫を求めてか、我が家に飽きたのかは定かではありませんが、ご近所の人に助けられ、1ヶ月振りでのご帰還となるのです。
そんな彼が、栃木の実家へ里帰りするのに妻の車に乗って子持村から吾妻橋を渡って渋川金井の群馬銀行金井支店に立ち寄っている最中に、逃げ出しました。捜しても見つからず、妻はあきらめて泣き泣き栃木へ行ったのです。私が仕事から帰った夜中12時頃、2階の布団の中に入ると、外のベランダでニャーニャー猫の鳴き声…ジョリーでした。ガラス戸を開けて、中に入れると足は血だらけ、橋を渡ってアスファルトの道を帰ってきたのです。わずか3km程ですが、彼にとっては大変な道のり。泣きながら彼を抱いて布団の中に…。彼は生涯、私に抱かれて寝たのはその一度きりでした。

                
       
            『俺の空 今日の空 上を向いて 歩こう!』